もし小6に30時間で授業をやってと言われたら

いままでの僕の前提は,小学校の各学年で1年間で2時間ずつでよいので,コンピュータとは何か,ということを伝えるためのプログラミングの授業をやる.ということでした.そこから全国の小学校に入って.最初は専門家が授業をやるけど,数年後からは同じ授業を先生がやれるようになる,と.すべて総合の時間でやります.先生が慣れてきたら,子供達が知っているプログラミングの技をつかって,他の教科でも使うようになるかもしれませんが,それは先生方の問題であって,こちらからは無理にお願いはしない.

そういう全部で12時間くらいの授業で何を伝えるのか,ということに限定すると,たとえば論理的思考は考えない,ということになるんだと思います.他の方法でも教えられることはあとまわしで,まずはプログラミングでしか教えられないことを先に教えるということです.こう限定することで,いまの学校のカリキュラムに負担をかけずに,誰にも抵抗されずに入れることができるんじゃないかと.

それとは別に,架空の話として,もし小6に30時間でプログラミングの授業をやってと言われたら何をするかを考えてみても面白いですね.小6というのはまあ何年でもいいんですが,一番上級生ということだけです.

情報という名前に広げて著作権とかリテラシーまで教えるのというのではなくて,純粋にプログラミングを教える時間として30時間です.各教科でプログラミングがそれぞれの教科を学ぶ上で役に立つことがわかってきたとして,もう少しレベルの高いプログラムが作れれば,もっと各教科を学ぶ上でプログラムは役に立つのではないか,という流れができたとして.じゃあプログラミング教育を増やそうとなる.ゲームを作ろうじゃなくて,もう少し真面目なシミュレーションを作ります.

それを考えると,話はまったく逆で,論理的思考とか設計とか他人のコードから学ぶとか,サンプルで動くプログラムを用意して,そこに無駄に使われているメガネがないかを探し,削減してみるとか.プログラムだけを見て動作を予測してみるとか.まあ普通に(本気で)プログラミングを学ぶ上で重要なことが入ってくるんだろうなと思います.

それぞれは何々力という言い方はできるのかもしれませんし,他の教科でそれを身につけることになっていて重複しているかもしれませんけれども,プログラミングにおいて必要だからやるということです.

プログラミングを教える私塾では今すぐにでも始められると思いますが,これが,義務教育に入る日がくるのでしょうか.まずは,1周目のコンピュータとは何かを総合でやる+各教科で先生が自由に応用する,というのが浸透した後になりますよね.

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