原点回帰

これはWSDアドベントカレンダーのエントリーとして書いています。

WSDとは、青山学院大学で年に2回開講している社会人向けの講座「ワークショップデザイナ育成プログラム」で、

https://wsd.si.aoyama.ac.jp

いま42期が終わったところで、私は2009年に受講しました。このような記事は2022年にも書いています。

コロナはまだひっそりと感染者がいるようですが、私たちの生活はすっかりそれ以前に戻ったみたいですね。子ども達相手のワークショップも戻ってきました。やはり、楽しんでいる子ども達い囲まれると、はじめてワークショップをやったときの幸せな気持ちを思い出します。

ビスケットはプログラミングの可能性と楽しさをすべての人に伝えたい。という想いで開発しましたので、ビスケットによるワークショップも「プログラミングのスキル」を身につけるではなく「楽しさ」の体験が中心です。もちろん子ども達も大喜びです。

「こういうことをやって食べていけたらいいのになぁ」

これが、この道にハマり込んだ第一歩でしたが、一方で、ワークショップの事業化をちょっと考えると

「ワークショップで食べてゆくのって難しいよね」

というのは最初に知る現実ですよね。

私がビスケットの普及を目指して会社を起こしたのは、ちょうど「プログラミング教育」を小学校で始めることになりそうと騒がれ始めた頃でした。子ども向けプログラミング教育に勢いがありました。それに乗っかれれば収益化なんて難しくないだろうし、そうなれば空いた時間でワークショップもやれるよね。そんな感じでした。

そのあたりから、学校で(授業で)使われるようになるにはどうしたらよいか、と目指すところが変わってゆきます。

小学生の授業の内容は「学習指導要領」というのできっちり決められています。それぞれの項目に何時間かけて教えるというのも決まっていて、それぞれの時間でも何をするかが決まっています。そこに後から入った「プログラミング」が入り込む余地はありません。それでも先生方のいろいろなアイデアや工夫でビスケットは活用してくださってます。

たとえば、

https://conf2024.viscuit.com/archive/

今年行われたビスケットカンファレンスのアーカイブです。こんなにも幅広く使われるようになりました。とはいえ、全ての小学生との比率でいうとまだ1%にも満たない数でしょう。やはり、小学校ではプログラミングは脇役というのは変わりないですよね。

なんか話を広げすぎちゃったように思えたので、ビスケットの新バージョンを作ることにしました。最初にビスケットを作った時の気持ちに立ち返って、プログラムを作る楽しさにもっとフォーカスします。ちょっと凝ったプログラムを作ろうと思った時に、こんな機能があったらよいな、というのをいろいろと追加しています。

これができると、ビスケットのワークショップの新ネタにつながるので、こちらも楽しみにしています。

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