石狩でのワークショップの作品紹介です.
時間がたっぷりとあったので,普段やらないことを実験でやってみています.その一つに,色のトーンを揃えたビスケットランドというものをご紹介します.1日目の午後に30分やりました.
ビスケットランドは,グループで一つのテーマに沿って作品をつくりそれをごちゃごちゃに合わせて,プロジェクターで鑑賞する,というものです.基本的には「海」「空」「宇宙」といった場所をテーマにすることが多いですが,場所にこだわることもありません.これまでにも形(丸や四角など)をテーマにしたもの,色(赤,青)をテーマにしたものなどがありました.
石狩では午前中の前半に,海,空などの場所をテーマに,後半を形や色をテーマにして,ぐるぐる回りながら作品を作る,ということをやりました.
それらを十分にやったとで,午後は色のトーンを限定したビスケットランドに挑戦しました.色のトーンというのは,ビスケットのお絵描き画面では
で示している部分で,明度と彩度のことです.それぞれのランドには,あらかじめ一つの絵が用意されています.その絵は
のように画面の右端に目立たないように点を打っただけのものです.新規に作品を作る際に,かならずこの絵が最初に入っています.新しく絵を描くために鉛筆ボタンを押してから,この絵を下絵にします.下絵にするといっても右端に点が打たれただけですが,これを下絵にすることで,この絵に使われているのと同じ色が設定できる,ということです.
このランドの縛りは,この色のトーンを変更することは禁止して,上の色相だけを使って,絵を描くということです.どんな絵を描くかは自由にしました.
その結果,こんなビスケットランドになりました.トーンは僕が適当に5つ選びました.
実際には,ルールがよくわかっていない子の作品や,見学にきた人が書き込んでしまった作品などが混ざって違う色の作品も入ってしまっていたので,そこは削除してあります.
ビスケットで作品を作ると,どうしても鮮やかな色の作品になりがちですが,淡い色や暗い色に限定しても,面白い表現ができる,ということを子供達にはわかってもらえたのではないかと思っています.