これは,ビスケットでつくる! うごく Advent Calendar 2017の12月25日の投稿です.
新しい作曲装置ができましたので,クリスマス風の飾りをつけました.曲はあまりクリスマス風ではないのですが,生成される曲が気持ち悪いものばかりなので,できるだけ綺麗な感じなものを紹介しています.
この装置のヒントになったのは,前の投稿です.
まず,最初のメガネは1本の棒があると,その棒はそのままで,上に新しく斜めの棒が生成されるというものです.これだけだと棒が増え続けて,正多角形のような形になります.このときの2本の棒の角度が厳密に正多角形の角度になっている必要があります.
秘密は2つ目のメガネでして,2本の棒が重なると,2本とも消えて,ここに三角が生成されます.この三角はゆっくり進むようにします(3つ目).
この結果,規則的なタイミングで棒が消えては三角が生成され,それらが放射状に飛んでゆくようになります.その飛んでゆく三角のならびに規則性があるわけです.
また,1つ目のメガネの角度が正確な角度でなければ,正多角形は徐々にずれて回転するので,生成される三角も少しずつ回転することになります.
それで,この周りに音のなるボールを並べて,それにぶつかった時に音がなるようにできないかと.なる音は,12音で1オクターブになるようにします.そういうボールの並びを手作業で作ってもいいのですが,ここではできるだけ正確に並べる方法を考えます.
まず,赤い矢印が回転しながら緑の矢印を生成してゆきます.緑の矢印は円を描きますが,矢印の向きは円周上に並びます.
左側に同じ種類の絵が一つだけ入っているメガネが複数ある時,角度が同じだったらランダムにメガネが選ばれますが,絵の角度が違っていれば,対象の絵の角度に最も近いメガネが選ばれます.それで,緑の矢印はいろんな向きに並べ,それぞれに色の違うボールが生成されるようにします.全部で12色のボールなので矢印もだいたい30度ずつ回転した向きにします.
あとで気がついたのですが,ここで生成されるボールも矢印と同じように回転しておいた方がよいようです.
あとは,12個のボールがそれぞれ三角とぶつかったら対応する音がなるというようにします.これらのメガネはボール,三角とも回転しないように作っています.上の矢印からボールが生成されるときに矢印とボールの向きを同じにする(矢印が60度回転しているならボールも60度回転させる)ことで,周囲に配置されたボールが内側から放射状に飛んでくる三角を同じ角度で受けることができるようになり,三角を取りこぼすことが無くなります.
ボールの生成は1周で終わるようにするとか,飾り付けなどをした結果がこれです.
半音ずつずれて変なメロディーが流れてきます.
五角形