学習指導要領に載っているプログラミングの例として多角形がありますが,あれってタートルグラフィックのことを想定してますよね.タートルは小学生にはちょっと難しい気がするんです.それよりビスケットでやるとこうなるよという話を.
まずはまっすぐな線を描きます.若干細い線で描いた方がいいですね.
次に,このようなメガネを作ります.
左側には線が2本,右側には1本です.分かりやすいようにわざとずらして作りましたが,できるだけ同じ位置においてください.線が2本重なると1本になるという意味です.
2つめのメガネは,まず最初に左右にぴったり同じ位置に線を入れます.
ぴったり同じにするには,拡大鏡の上にこのように点線の十字が出ます.この状態で動かさずにじっとしていると,十字がチカチカします.そうすると線がロックされて動かなくなります.マウスの場合は十字がでてすぐにボタンを離してもずれることはないのですが,指でタッチするばあい指を離す瞬間にずれることがあるのでこのような方法になってます.
次に,もう一本の線を,斜めにして端が接するように置きます.
これで,「線があると,線の先に斜めに線を作る」というメガネになります.
これを動かすと,多角形が作られます. 最初は, ぴったり閉じない形になると思いますが,斜めの線の角度を調整すると,ピタッと閉じて正多角形ができあがります.大体2-3回調整すれば,閉じるみたいでそんなに難しくないです.
このプログラムのミソは,斜めの線を生成するメガネはずっと動き続けて線を次々と生成しますが,一方,最初に作ったメガネで重なった線を消してくれるので,画面は線だらけにはなりません.
授業ではこんなやり方はどうでしょうか?
まず各自で自由に遊んで,ピタッと閉じる角度を探します.そのとき辺を数えて何角形かを調べ,分度器でメガネの2本の線の角度を測ります.いろんな多角形について,角度との関係を表にします.
こうなると,今のビスケットだとメガネが小さいままなので,分度器で測りやすいように拡大する機能が欲しくなりますね.