こんにちは。初めまして。青柳＠ビスケットの中の人 です。
ビスケットの有志の方が毎年12月に作成してくださっている「ビスケットでつくる！ うごく Advent Calendar 2022」をご存じですか？事前投稿しておいた作品が、１日１作品ずつ見られるようになるカレンダーです。
私もこっそり（？）12月7日の枠に「メリークリスマス、世界！」という作品を投稿したのですが、「この作品のメガネを見たい（作り方を知りたい）」というコメントをいただきました。おそらく「世界地図の作り方」が気になったのかな？と思いましたので、そこにフォーカスして書いていきます。
どんな魔法を使った？世界地図の作り方
ビスケットはステージいっぱいの大きな絵（部品）を描くことはできません。大陸ごとに描いたのでしょうか。それとも何か特別な方法があるのでしょうか・・？
・・・実はこの世界地図、地図を分割して、地道に１マスずつ手書きしました。
では、実際にどういう手順で描いたかをご紹介します。
１. まず、ビスケット制作画面の「歯車ボタン」を押して「方眼紙モード」にする
方眼紙モードの設定箇所で一番右側に棒をずらすと、９×１２のマスになります。このマスごとに地図の一部を書いていくことになります。
２. 世界地図をダウンロードして線を引く
Webから世界地図のイラスト画像を探して、ダウンロードします。
そして、ダウンロードした画像に対して、ビスケットの方眼紙のマスに合わせた線を引いていきます。
世界地図の方がビスケットのステージのサイズより横長なので、１マスが横長になります。
もし、横幅を合わせて正確に描きたい場合は、上下に余白を設けて線を引くと良いと思います。
▶︎A. 単に方眼紙のマスの数に合わせて線を引いた図
メリット：線を引くのが簡単・ステージいっぱいに絵を広げられる
デメリット：絵を描く際に横の縮尺を変換する技術が必要・地図全体が少し縦長になる
▶︎B. 方眼紙の正方形のマスと同じように線を引いた図（上下の余白を入れて作図）
メリット：各マスのイラストをそのまま描けばいいので簡単・地図全体の縦横比がイラストに正確
デメリット：余白をどのくらい設けるかが難しい・ステージの上下が海になって地図全体が小さく感じられる
ちなみに私は「ステージいっぱいに地図を広げてインパクトを出したい」と思ったので、Aの方法で進めました。
３. 絵を描く
どこから描き始めてももちろん良いのですが、今回は一番簡単な「マス全体が陸」のマス①と、その上の半島のマス②を描いていきます
（１）①の絵を描きます。正方形のマス全体を塗りつぶすのみで完成です。
ちなみに、これは①の右隣２つの陸にも使いまわせます（下図）。
（２）続いて、②の絵を描きます。
Bの方法で地図に線を入れた場合は、イラストをそのまま描き写すのみなので簡単です。
Aの方法の場合は「横長のイラストを正方形に収める」必要があります。ポイントは、縮尺の目安を考えながら描くことです。私は、ビスケットのお絵かき画面の正方形の縦横の中心に薄い線が書いてあるので、イラストの方も縦横を２つに目見当で分割して、それを目安に正方形に収まるように描きました。そのほかにも陸の長さが全体の何%くらいか？などを目安に描いてもいいですね。
※イラストにも中心線（青線）を描いておくと、描きやすいかもしれません。
4. 隣り合う絵の境界が、なめらかに繋がるように描く
例えば、②のひだり隣の陸③を描く場合のポイントは、②の絵と③の絵の境界がなるべくなめらかに繋がるように描くことです。
縦の境界がなめらかに繋がるように描くには、縦の幅を合わせて描きます。具体的な方法は下記の通りです。
（１）お絵描き画面で②の絵を押します。
（２）すると、押した絵がお絵描き画面に薄く出てきます（下絵）。
（３）下絵の左側の縦幅と同じ幅で、マスの右側を描き始めます。
（４）あとは先ほどと同様に、ビスケットの縦横の中心の薄い線を目安に、地図側も中心を考えながら（地図に線を引いてもOK）描いていきます。
完成した絵
以上で１つの陸が完成しました。
横の境界でも同じように、下絵を出して横幅を合わせて描いていき、全部の部品を描いていきます。
最終的に、①の真四角の部品のみ使い回ししても、全部で７０部品となりました（下図）。
※私はまず一番簡単な真四角から描き、地図上で真四角の上のマスから横に横に書いていきました。
5. ステージに乗せる
あとは部品をステージに乗せていくだけです。これはもうパズルのように楽しく、上下左右のパーツと陸地がピタっと揃う快感を得られました。背景を変えるだけで地図がいろんな表情になるので、色々試してみてください。
以上で、世界地図が完成しました！
時間は覚えていないですが、３〜４時間かかったかもしれません。
作ったステージ・絵・メガネ
最終的に作ったステージ、絵、メガネをご紹介します。
＜絵＞
・緑の世界地図
・ピンクの世界地図（見えやすいように後ろの色を暗くしています）
・その他
「ピンクの丸」「黄色い星」「赤と黄色のハート」「緑の丸」の部品は、完成時にはステージに隠れるよう、半透明で小さい絵に変えています。
