ビスケットランドはみんなで作った作品をひとつの画面に見るための方法です.ビスケットの機能というより,作品の見せ方の一つですね.この他に,作品を1つずつスライドショーで見せるとか,1画面に複数の作品をサムネイルで貼り付けるとか,ビスケットの作品表示がFlashでできてるので,HTML5の仕組みを使えばできますが.ビスケットランドに関してはビスケットのアプリのなかの機能として用意されています.
ビスケットの作品はサーバーに保存されます.認証なしに誰でも保存できるようにしているため,いわゆる「上書き保存」とか「削除」という怖い仕組みは用意していません.できることは「新規保存」のみです.ごみみたいな作品でサーバーが圧迫される恐れはありますけれども,作った作品が消されてしまうということはできないようになっています.
それでも,作品を削除して欲しいという依頼がときどききまして.ネットに保存されることを意識せずに作って,まあ放送禁止な子供らしい絵を削除して欲しいということで.
削除はできないんですが,裏技的にその作品を目立たなくする方法はあるので,ご紹介します.
ビスケットランドの面白い仕様として,同じ絵に対して複数の作品が保存された時,それらに使われているメガネをすべて合成した動きをするという仕組みがあります.同じ絵というのがミソでして,曖昧なマッチングをしませんから,描いた絵をコピーしてつかわれた場合の同じ絵ということです.ビスケットに絵のコピーの機能はありませんが,これをやる方法が2つだけあります.一つは,ワークショップを自分で開催する場合に設定で全員に雛形として絵を配布することができるのですが,その機能をつかいます.たとえば,?の絵を全員に配布しておいて,?から何かに変わるというプログラムをつくると,それらを合成すると?がランダムにそれぞれの絵に変わる見せ方ができます.
もう一つの方法は,すでに保存された作品を編集してひらきます.そこにプログラムを追加して,新規保存することで,ランド上で元の絵に影響を与えることができます.
たとえば,ビスケットランド上で
のようになっていたとします.実際には他の人の作品も混ざってぐちゃぐちゃになると思いますが.見にくいですが,赤のバツがついた魚がNGな絵だとします.まず,作品一覧からこの絵が使われている作品を探します.
それを鉛筆ボタンを押して編集画面に進みます.
メガネはこのようになっているとしましょう.ここで,新たに,次のメガネを追加します.
これはNGの魚を別の魚に変わるというメガネです.これを保存すると.NG魚に対しては,前に進むメガネと,別の魚に変わるというメガネが最終的にビスケットランド上にできあがるので,ランド上ではNGの魚は数秒でいなくなります.(もう少し正確に言うと,NG魚に対しては,最初の作品にある前に進むメガネに追加して,もう一つ同じ前に進むメガネと,変わるメガネが追加されるので,絵が変わるタイミングは1/3のランダムになります.編集後保存する際に,元々あった前に進むメガネを削除すると,1/2のランダムになりますし,変わるメガネをもっと増やして,2/3とか3/4とか確率をあげると,もっと素早くNG魚は消えます)